2017年3月3日
MTBで山中の事故だけは避けたい
山岳ヘリ救助を有料に 埼玉県条例案、安易な要請に歯止め
ニュース記事によると、埼玉県が山岳ヘリでの救助を有料にすることを考えているそうです。
この条例案の目的は安易な救助要請に歯止めをかけること。なので林業従事者などのケースは除外されるそうです。
しかし一定の歯止め効果を期待すると同時に、救助要請をためらってしまうことにならないかという懸念もあるとのことです。
MTBでも事故を起こさないとは限らないので、ちょっと考えさせられました。
今回は埼玉県の条例案ですが、日本では山の事故が毎年絶えないですね。一年を通して遭難・救助のニュースを耳にします。
よく救助されるのは登山者とバックカントリースキー・スノーボード。経験豊かな人が適切な装備・体力で臨んだにも関わらず事故や遭難にあって救助されることもありますが、こういったケースはそれほど非難されないようです。軽装で無防備・無計画な状態で山に入って救助されるケースは非難の対象になってしまいますが、どこまでがOKでどこからがNGなのか、線引きは難しいところ。
そこで私としては、一律に有料にするのではなくて、損害賠償請求を請求できるようにすればよいのではないか、と思います。
もし自治体や救助チームが「これは理不尽な救助要請だ」と判断すれば賠償請求をし、裁判所で調停してもらう。裁判所は個別に双方から事情を聴き、賠償に該当するかどうかを判断してもらう。
これであれば、一律ではなく個別に判断されるので、まっとうな救助要請はこれまで通り無料ですむのでは、と。
私は法律の専門家でもなければ山岳救助に詳しいわけでもないので、あくまで素人意見ですけどね。
救急車の安易な利用にも同様の議論がありますが、同じような仕組みが使えそうですね。
ところでマウンテンバイカーが山岳ヘリで救助されたというのは聞いたことがないですが、もし起こったらものすごくバッシングされるような気がします・・。
救助ヘリとまで言わずとも、山岳救助隊とか地元の消防団が繰り出すようなことになっても非難の嵐でしょうね。
「危険なことをやってるバカだ。」とか「自己責任だ。ほっとけ。」なんて声ばかりのような気がします。どんなスポーツでも一緒のはずですが、マイナースポーツのMTBは理解されるのかどうか・・。
おまけにそれに乗じて、山への乗り入れがあちこちで禁止されるなんていう動きが活発になるかも。
そこまで大げさでなくても、事故を起こさないように普段から気を付けて走るように心がけています。里山ではスピードを出さない。危険な個所はあえて押して歩く。初めての場所はできる限り下見をする、などなど・・。
完全に安全安心ということはありませんが(もしそうなったらMTB面白くないし)、できるだけ人様には迷惑をかけないように気を付ける所存でございます。
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