サイクルトレインとは、一部の鉄道会社が実施している、自転車をそのまま電車内に持ち込めるサービスです。
通年で利用できるところもあれば、曜日や季節限定のサービスだったりします。
また、「実証実験」としているところもあり、あまり一般的なサービスとは言えません。
ちちてつサイクルトレイン |
関東鉄道サイクルトレイン |
北陸鉄道 サイクルトレイン |
上記の通りいくつかの例を挙げてみましたが、失礼を承知で言うと、だいたいどこも田舎の在来線、それも一部区間です。
やや例外的に京浜急行が2016年の5月にサイクルトレインを実施しましたが、これはごく短期間のイベントでした。
2017年は今のところ計画がないようです。
このサイクルトレインという試み、もっと利用が進んで欲しいと思いますが、問題は地方の局所的な実施に留まっていること。
地元に住む人のごく一部には助かるサービスなのかもしれませんが、現状では残念ながら観光促進には役立ちません。
プレスリリース等を読むと観光客の利用を見込んでいるケースが多々あるのですが、観光客を呼び込むためには、最初に近隣の大都市圏からのアクセスを考えないといけません。サイクルトレインも輸送ネットワークとして考える必要があるのです。
そこで考えました。地方の局所的な実施もよいですが、まずは大都市圏からより多くのサイクリストを誘い出せるサイクルトレインを実施する必要があるのではないかと。
人の多い大都市圏でのサイクルトレインは駅ホームの混雑度等から非現実的だと思われてきましたが、むしろ人が多いからこそ利用者数が見込めるのではないでしょうか?
しかし駅ホームの混雑を見れば、自転車をそのまま持ち込むのは非現実的なのは明らかです。ベビーカーですら迷惑がられる状態です。(それはそれで問題だと思いますが・・。)
そこで、新幹線のサイクルトレインを実施してみてはいかがでしょう。
東海道新幹線で言えば、各駅停車の「こだま」での導入は比較的簡単だと思われます。なんといっても空席が目立ちますからね。1車両くらい自転車持ち込み専用にしたってよさそうなものです。
東京駅や品川駅が無理なら、新横浜からでも良いでしょう。
新幹線はプラットホームやゲートも在来線とは別になっているので、在来線のユーザーに迷惑をかけることもありません。
先日の浜松旅行でも、帰りに浜松~小田原間を新幹線こだまで帰って来たのですが、土曜日の午後にも関わらず空席が目立ちます。これが30分に1本の頻度で運行してます。ならば自転車を輪行袋に入れずとも、そのまま持ち込める車両があっても良さそうなものです。
もしこれが実現したら、首都圏のサイクリストはもっと気軽に静岡や愛知方面まで足を運べそうです。そこから在来線のサイクルトレインに乗り換えてもっと遠くまで行けるのであれば、かなり便利でしょう。
あいにく私は鉄道マニアではないので、ほかの新幹線の路線がどういう状況なのかよくわかりません。
しかし新幹線は日本の鉄道輸送の大動脈として整備されているはず。であれば、もし輸送に余力がある場合は有効利用を検討する必要があるでしょう。そのうえで地方在来線の活用を考えたほうが効率的・効果的であることは想像に難くありません。
というわけで、「各停の新幹線は自転車そのまま載せられるようにしてよ~JRさん!」
0 コメント:
コメントを投稿