盛りだくさんだったので、2回にわけてレポートします。
予想以上に良かったですよ!
さてやって参りました茅ヶ崎美術館。茅ヶ崎駅の南側に位置していますが、ちょっと駅からは遠いですね。私は自転車で行ったので関係ないけど。
美術館は緑生い茂る公園の中にあって、なかなか良い雰囲気を醸し出しています。
茅ヶ崎美術館 |
ちなみにこの企画展、写真撮影はOKです。SNSアップもOKと書いてありましたよ。
うー、ちゃんとしたカメラを持ってくれば良かった。仕方がないのでスマホカメラで撮影しました。
では展示物レポート。
まず美術館の入口付近に、サイクルアーティスト 谷信雪氏の作品がいくつか展示されています。
惜しむらくは、背景が明るすぎてうまく写真が撮れない・・。
カーゴバイク。大きな荷物も載せて運べそうです。
カーゴバイク |
私が好きなのは、下の写真の奥にある車いす。全体的に丸みを帯びていて、とてもおしゃれです。車いす生活になったらこんなのに乗りたい。
ミニベロと車いす。 |
展示は1階と地下1階に分かれています。1階は主に過去から近代に至るまでの自転車が展示されています。
これは初期の自転車。1860年代の自転車で、ミショー型ボーンシェーカーと呼ばれるものです。
ペダルは前輪に直結。快適性を増すためにサドルはバネ板が使われています。
ペダルが三角なのがなんかかわいい。
ミショー型ボーンシェーカー |
こちらはセーフティバイシクル(安全型自転車)です。1885年以降の形になります。
ペダルがチェーンで後輪につながれ、蠟燭式のライトが付きます。ブレーキも装備。
もうこのあたりで、自転車の基本的な構造は完成されているようです。
何気にリヤサス搭載(笑)。
セーフティバイシクル。 |
なんと折りたたみ自転車です。1944年。
戦争用に開発されました。パラシュート部隊が自転車と一緒に降下して、すぐに組み立てて敵情視察や伝令のために使用したとのこと。ノルマンディー上陸作戦にも使用されたそうです。
重さがなんと14kgと軽量です。皮肉にも戦争は自転車も進化させたみたいです。
軍用折りたたみ自転車 |
トップチューブとダウンチューブにあるネジを緩めることで、折りたたむことができます。
ネジをゆるめば折りたたみ可能。 |
ルネ・エレス氏が制作したロンシャンというモデルのスポルティフです。1969年のもの。
ポリッシュ仕上げのフレームがとても美しいですね。
ルネ・エレス 「ロンシャン」 |
驚きなのは、1969年時点で、すでにワイヤーがフレーム内蔵式になっていること。
後輪ブレーキワイヤーはトップチューブ内を通ります。
ワイヤーがトップチューブの中に入っていきます。 |
リヤのシフターワイヤーはダウンチューブを通ってチェーンステーから出てきます。
チェーンステーからワイヤーが出てきています。 |
フロントギヤは3枚なのですが、端数の差がそれほどなさそうです。
フロントギヤがクロスレシオ |
トーエイのツーリングバイク。1968年製。重量が10.6kgと軽量です。
現代でも全く違和感がないですね。
クラッシックなスタイルが好きな人は今もほぼ同じ形の自転車に乗っていると思います。
トーエイのツーリング車 |
最近のマウンテンバイクとロードバイクも1台ずつありました。
2010年GTのフルサス。やたらとXTR推しです。
GTのフルサス |
別府史之選手用ロードレーサー。2012年ロンドンオリンピック用のスペアです。
別府史之氏のスコット |
1階はここまで。ほかにもいくつか展示がありましたけれど、ここでの紹介は割愛します。
なかなか勉強になりましたね~。
折りたたみ自転車が軍事目的で開発されたのは意外でした。
そして個人的にはルネ・エレス氏のロンシャンがとても気に入りました。さすがおフランスの自転車は美しいですね~。これならインテリアにしてもおしゃれです。
さて、地下1階には様々なタイプの現代の自転車が展示されています。
長くなったのでそれらは次回に。
会期 | 2017年4月9日(日)~6月4日(日) |
休館日 | 月曜日、5月2日(火) |
開館時間 | 10:00~18:00 (入館は17:30まで) |
観覧料 | 一般:700円(600円)大学生:500円(400円)高校生以下:無料 市内在住65歳以上・市内在住の障害者およびその介護者は無料 ※( )内は20名以上の団体料金 |
会場 | 茅ヶ崎市美術館 展示室1・2・3 |
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