マウンテンバイク(MTB)、自転車ツーリング、アウトドアを楽しむ男の雑記ブログ。たまにお金の話もします。

2017年5月26日

消防ファットバイク隊・・、本気ですかね?

少し前のニュースになりますが、神奈川県の大和市が「消防ファットバイク隊」なるものを結成したそうです。
災害時にガレキ等で消防車両が入っていけない際に、ファットバイクで行くんだとか。
本気ですかね・・?

YouTubeの動画によると、神奈川県の大和市で消防ファットバイク隊が発足。災害時に緊急車両が入っていけないような場所でこのファットバイク隊の活躍を想定しているそうです。
でもこれって、大丈夫ですかね・・?

動画を見る限り、本気のオフロード用ファットバイクじゃないような気がして調べてみたんですけど、たぶん、BRONXのファットバイクですよね。しかも外装変速もないから、変速なしのクルーザータイプ。となるとBRONX 4.0 あたりか。定価41,000円也。

BRONX 4.0の仕様を確認すると、変速なしで後輪がコースターブレーキ、重量が23.1kg。
コースターブレーキというのは、ペダルを逆回転させるとブレーキがかかる仕組みになっています。よくビーチクルーザーなんかに使われているけれど、一般にはなじみのない仕組みです。

この自転車で悪路を走ることって、本当に想定しているんですかね?

変速なしの自転車で悪路を走るのは、マウンテンバイカーでも酔狂なほうになりますよ。
しかも重量が23kgもあったら、走れないところを押したり担いだりするのにかなりの負担です。
コースターブレーキなんて論外です。

さらに、ファットバイクの太いタイヤやそれに対応したチューブは一般には出回ってないので、メンテナンスが面倒になります。金額も一般のものに比べると高め。

あ、メンテナンスとかやらずに、一定期間過ぎたら買い替えるとか? そのほうが安いかも。


私としては、そもそも悪路を走行することはあまり想定しないほうがいいんじゃないかと思います。小さな障害物くらいならいけるかもしれませんが、ガレキの上は自転車を担いで乗り越えたほうが安全確実でしょう。災害救助中にトライアルテクニック見せてる場合じゃないし。

障害物がないところは自転車で走って、障害物があったら自転車を押すなり担ぐなりして乗り越える。そしてまた自転車に乗って現場に近づく。

そういう前提で自転車を使うのなら、誰でも乗りやすい26インチのマウンテンバイクでいいでしょう。もしくは普通のクロスバイクでもOK。アルミフレームのエントリーモデルで充分です。重量も軽いしメンテナンス費用も安く済みます。 荷台をつけて荷物を運べるようにしてもいいですしね。


大和市さん、どうせならもうちょっと考えて欲しかった・・。なぜよりによってファットバイクになったのかな~?


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一人で行動することが多い40代男性です。マウンテンバイクが一番の趣味。でもスキルは万年初中級・・。ほかにもツーリング用自転車も所有しています。

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