茂木誠氏の「経済は世界史から学べ!」という本は、タイトルからして今年の目標にマッチしそうだな~、と思い手に取ったのですが、私が期待していた内容とはかなり違いました。
知りたいことをズバッと言い当ててくれる本というのには、なかなか巡り合えないものですね・・。
そもそもこの目標を立てた理由としては、「今の社会情勢からみると今後の経済動向はどうなるんだ?」という疑問がわいてきたからです。
ここ1~2年の間で気になることと言えば、
- テロや移民問題を発端とする保護主義的な考え方の台頭
- マイナス金利導入や日銀のETF・国債買いなどの異次元金融緩和
- アメリカの利上げ、TPPの脱退
- EU域内での地域格差への不満
などでしょうか。これらを見ていると、いずれ日本は過度のインフレ、海外では保護主義的な貿易への転換が起こるんじゃないかな、と思ったわけです。ニュース解説とかでもそんな話が出てますしね。
ではそれに備えて私個人は何をしておけばいいのでしょう?
残念なことにその辺の詳しいことがわかりません。しかし歴史は繰り返すといいますし、一部の識者は今の状況が「第二次世界大戦前に似ている」とも指摘しています。
ではその辺を学んでみようではないか、というわけで「経済史の本を読む」という目標を立ててみたわけです。
前置きが長くなりましたが、「経済は世界史から学べ!」という本に関しては、私の疑問をスッキリ解決してくれるほどではありませんでした。
この本、一言でいうと「広く浅く」です。たった200ページちょっとで、世界中の為替、金融、貿易、財政の歴史をピックアップしています。それだけに一つ一つの内容がおおざっぱ。概要しか書いてありません。
ま、それはそれでいいのかもしれません。「世界史から経済を学ぶ」のではなく、「経済という視点から世界史を学ぶ」という言い方のほうが正しそうです。
世界史の得意な学生がこの本を読んで、世界史の知識をさらに肉付けしていくには良さそうです。
でも別に雑学博士になりたいわけじゃないので、これだけでは物足りない。
というわけで、本自体は悪くはないのですが、これで私の疑問が解決、というわけにはいきません。まあ少しは参考になりましたが、ほとんどがネットから仕入れられる情報程度。
もう少し深い内容が欲しかったな~。
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