先日記事にした「これは酷い・・、トレイル上に仕掛けられた有刺鉄線で大ケガ」ですが、やはり不正確なニュースだったことがわかりました。
まったく・・、人騒がせなやつだ・・。
まずはおさらいから。
7月5日、カナダのアルバータ州にて、マウンテンバイカーがトレイル上に仕掛けられた有刺鉄線で大ケガを負った、というニュースがありました。
当初の内容だと、トレイル上を横断する形で、ちょうどマウンテンバイカーの首の位置あたりに有刺鉄線が張られていたとのこと。これに引っ掛かって首に大けがを負い、さらにその場に置いて行ったマウンテンバイク($8,000相当)がなくなっていた、とのことでした。
被害者はGoFundMeというクラウドファンディングのサイトでマウンテンバイクを買い直すために寄付を募り始めました。
しかしその後、ローカルライダーの指摘が相次ぎます。
そもそもは$8,000のMTBって高くない?というところからだったのですが、通行量の多いトレイルなのに誰もそんな人見ていない、そもそも駐車場は閉まってた、などの情報から、虚言の疑いがかかりました。
結局、事の真相は以下のようです。
今回の「被害者」は、そもそもマウンテンバイクに乗っていたのではなく、友人が所有する3輪のエンジン付きトライク(ATV)に一緒に乗ろうとしていたとのこと。
しかしエンジンがかからず、押しがけをしようとしたところコントロールが効かなくなって家畜を囲っている有刺鉄線に突っ込んでしまった。
けがをした場所も、当初のトレイル上ではない別の場所だったようです。
なぜATVに乗っていたことを言わなかったかというと、友人はトライクの登録も保険もなかったから、友人に面倒が起こらないようにマウンテンバイクだと言ったとのこと。
なお、GoFundMeで寄付を募った理由については、彼がFacebook上にてこう釈明しています。
”カルガリーのマウンテンバイク協議会にDeer Camを買うための寄付をしたかった。”
ちなみにDeer Camというのは私も詳しくわかりませんが、おそらく野生動物を監視するための動体反応カメラのようなものだと思います。
なんと人騒がせな・・。結局自分達の不始末を隠すためについた嘘がとんでもない形で拡散されてしまったようです。
しかしGoFundMeで寄付を募った理由も釈然としないですね。正当な目的で寄付を募るなら正直に書けばいいだけなのに、なぜMTBを買い直すなんて言ったんでしょうね?これは着服目的だったと思われても仕方がない・・。
ちなみにGoFundMeでは寄付を全額返金し、アカウント停止の措置が取られたようです。
とりあえずこの件はこれで終わりかな。
過去の記事を読んでくださった皆様、結果的に嘘ニュースをお伝えしたことになってしまい、大変失礼しました・・。
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