さて先日の7月26日、突如シマノ(7309)株が大幅な下落を見せました。
これは買い時か、まだまだ下がるのか?ちょっと考えてみました。
Yahoo!ファイナンスより |
シマノ(7309)ですが、7/25の終値18,050円に対し、翌日26日の終値は16,270円。10%近い下落です。
翌日から戻るのかと思えばそうでもなく、7/28時点ではさらに少し下がり16,120円前後をうろついています。
シマノ・・、株価が高いんですよね。100株単位なので買おうとすれば160万円以上必要です。
しかも配当利回りも1%以下。もうこれだけで買う気になりません。
まあでもせっかくの機会ですから、ちょっと業績状況等々をみてみましょう。
第110期(2016年1月1日~12月31日)の業績ハイライトを見ると、連結売上、経常利益、純利益ともに下がっています。上がっているのは資産だけ。
しかし売上高純利益率は15%もあるのか・・。さすが自転車界のインテル、製造業にしては利益率が高いですね。
110期業績ハイライトより抜粋 |
また売り上げ構成ですが、地域別だと、ヨーロッパが38%、日本以外のアジアが35%で、これだけで7割以上を占めます。北米と日本はそれぞれ11%ずつしかないんですね。
セグメント別では自転車関連が8割を占めます。
110期業績ハイライトより抜粋 |
ちなみに今回の株価下落のきっかけは、第二四半期の決算短信で、通期の業績予想が下方修正されたこと。経常利益で約16%の下方修正です。
さらにはコメントで、中国でのシェアバイクの影響が言及されたこともあります。
あとこれは個人的な印象ですが、最近自転車の完成車でSRAMを採用しているケース、増えてません?
グラベルロードなんかだとSRAMのコンポでフロントシングルになっているパターンが見られます。SRAMは結構がんばっているのかも。
あとMTBの世界でも、1x11や1x12などの新しい規格はSRAMのほうが早く積極的に出してきているような・・。
(あくまで私の狭い視野での印象なので、間違っていたらすいません・・。)
さて、これらを総合してみるに、私としてはシマノ株を買うのは当面ナシという判断になります。
そもそも単価が高くて買えないというのもありますが(涙・・)、配当利回りが1%以下という時点で長期保有の魅力がありません。
また約8割の売り上げが海外からにも関わらず、経営陣はほぼ日本人で占められています。外国人が多ければいいというわけでもないのですが、経営がグローバル化されているのかはちょっと疑問・・。
さらに言うと、今後どうやって売り上げを伸ばしていくんですかね?このままスポーツ自転車が中心だと、伸びしろがあまりないような・・。SRAMも頑張ってるっぽいし。
財務状況は良さそうですが、これまでの株価は高すぎたんじゃないかな・・。
ある程度適正価格と思えるところまで下がったらまた考えようと思います。
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