自転車シェアリングが中国で成功し、日本で失敗する理由
ざっとまとめると、社会インフラの不足部分を簡単な方法で埋めることに成功した中国に対して、日本はとにかく面倒で使う気にならない、とのことです。
私も以前から思っていたことがきれいにまとめられています。さすがプロのコラムニストは違いますね~。
詳細は上記のリンク先を読んでもらいたいと思いますが、まず中国の成功は以下2点にまとめられるそうです。
- 都市計画のミス、具体的にはバス停と鉄道駅が離れているという「ラスト1km問題」を解決した。
- とにかく使い方が簡単。QRコードを読み込んで開錠すればOK。自転車はどこでも乗り捨て可能。
それに対して日本、特に東京のケースですが、
- 不便の一言に尽きる。シェアリングポートがなかなかないし、借りるのに20~30ステップも踏まなければいけない。
とのこと。
これには同意するしかないですね~。
中国の件については、最初のほうの報道では放置自転車の問題ばかりが取り上げられていましたが、最近はその利便性や効用も取り上げられるようになってきたようです。
日本のシステムの不便さはもう言わずもがな。私も何度か借りてみようかと思ったことがありますが、貸出ポートの場所が不便だし、最初の登録がものすごく面倒なので、結局やめました。
またこのコラムには書かれていませんが、WeChat(日本で言うとLINEのようなチャットツール)でのサービス登録や支払いが広く普及していることも貸し出しプロセスの簡潔化に一役買っていると思います。
ちなみに中国ではWeChatのIDでいろんなサービスに登録したり支払いを済ませたりするのが日常だそうです。もはや現金なんて持ち歩かないし、Eメールなんて使わないのだとか。
私は中国へ行ったことはないのですが、仕事の関係で中国の人と話すことはよくあるので、そのあたりのことをいろいろと教えてもらったことがあります。
オンライン決済については日本の数歩先を行っている印象でした。
日本のシェア自転車システムは、日本人の過度な心配性、几帳面さ、保守性といった面が如実に表れていると思います。あらゆる負のリスクを最初に考えすぎた結果、複雑で使い物にならないサービスになってしまいました。
多少の問題はあっても、まずは普及を考えてシンプルな方法で始めたほうが、うまくいくんじゃないですかね?問題は逐次解決していけばいいでしょうし・・。
あと思ったんですけれど、日本のシェア自転車って、目的は何なのでしょう?誰のため、何のためにあるのかがはっきりしないから、結果的に誰も使わないんじゃないですかね・・?
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