マウンテンバイク(MTB)、自転車ツーリング、アウトドアを楽しむ男の雑記ブログ。たまにお金の話もします。

2017年12月27日

万が一のために。個人用里山トレイルマップ作成。

先日「里山MTBライドでも遭難はあり得るかも・・。」という記事を書いたように、非公開・個人使用前提のMTB里山トレイルマップを作成してみました。試行錯誤はありましたが、なんとかうまくできましたよ!
ルート記録に思い至った理由をおさらいをすると、ケガや遭難時の捜索対策に地図が必要だろうと思ったからです。
登山では入山届があるのに対し、里山MTBトレイルライドではそのような仕組みはありません。それどころか里山トレイルには地図自体がないのが普通だったりします。
里山とは言えども、ちょっと転落して草陰などに隠れた状態で気を失ったら誰にも見つけられないかも、という危惧がありました。
普段私がどこを走っているのか私の家族は知らないため、捜索願を出したとしてもどこを探せばいいのかわかりません。その際の参考となる地図があればよいのでは、と思った次第です。

この話を嫁にしたところ、やはり同じ懸念を持っていたようです。どこに行っているのか大雑把にしか知らないので万が一の時に困るな、と思っていたそうです。
というわけで、嫁の心配事を減らすためにも実行することにしました。

有名どころのアプリは試用前に却下


まず、スマホでGPSログが取れるアプリをダウンロード。Runtasticなどの有名どころのアプリをいくつか試してみたのですが、使用する際にアカウントログインが必要だったり、ログデータを送信するのに有料版が必要だったり・・。そんな面倒なことをするつもりはないので全て却下。
こういうアプリは高機能で便利だとは思います。しかし私には過剰スペック。
GPSログ取得中に地図を見る必要もなければ、広く一般に公開するつもりもないので、ただ単純にログが取得できて、それをGPXやKML形式のファイルで書き出せればOKなのです。


Googleタイムラインは使えそうだが、里山では使えなかった。


有名どころのアプリはことごとく却下。どうしようかな~、と思いつつネット検索をしていると、スマホのGoogle Mapで自分の行動をトレースできる機能「タイムライン」があるという情報をキャッチ。なんだ、そんな身近にあったのか・・。

Google Mapアプリにある「タイムライン」という機能をONにすると、GPSデータを取得して自分の移動履歴をGoogleマップ上にマッピングしてくれます。
これならわざわざログデータのImport/Exportとかで頭を悩ます必要ないじゃないですか~。
ちょっと試しに家の近所を自転車で走ってみたら、なんとも簡単にできてしまいました。

こりゃいいや、と早速里山トレイルで試してみたのですが、予想に反して見事に使い物になりません。なんだかGPS情報が不安定で、わけのわからないところを移動しています。近くの住宅街を直線的に突っ切っていたり学校の校庭を走っていたり・・。なんだこりゃ。
原因はよくわかりませんが、GPS情報とGoogleマップの情報とリンクさせているせいなのか、地図上で道のない場所に行くと混乱してしまうのかもしれません。
2回試して2回ともわけがわからない地図になってしまったので、あえなく却下。


結局シンプルなGPSロガーとGoogle マイマップの組み合わせがベスト。


再び基本に立ち返り、シンプルにGPSログ情報だけを取得できるアプリを探します。

見つけたのはGPSロガーAndroidというアプリです。これは本当にシンプルにログを取得するだけ。その場で地図に表示もできません。アカウント作成も不要。
取得したログファイルはEメールで送信したり、Googleドライブに保存できたりします。

早速やってみたところ、ログはうまく取得できました!ログ情報のファイルをGoogleドライブに保存します。アプリの使用はここまで。簡単ですね。
なんともシンプルな操作画面。

次にパソコンでの作業です。
Googleマップの機能であるマイマップで新しいマップを作成します。
一つのマップ上にいくつもレイヤーを作成できるので、「レイヤーを追加」 で、取得したログファイルをインポートします。レイヤー名はトレイル名に変更。下のイメージ図では「Trail A」と「Trail B」がありますね。実際にはもっとわかりやすい地名の名前にしています。
レイヤーはたくさん追加できます。

選択画面ではGoogleドライブから直接ファイルを選べるようになっているのですが、なぜか私が保存しておいたGPXファイルが表示されません。
仕方がないのでいったんPCにファイルをダウンロードし、あらためてマイマップにアップロード。するとトレイルデータがマップ上に表示されます。

ちなみにマップ上ではログ取得ポイントが表示されるので、修正も可能です。微妙に位置がずれていたら移動したり、余計なポイントは削除も可能。
白丸がマッピングポイント。位置の変更や削除が可能です。

このマイマップは特定の人とシェアすることができます。もともと印刷するかPDFファイルにして嫁に渡そうと思っていたのですが、Googleマップ上で確認できるほうが便利なので、シェアすることにしました。(特定の人とだけシェアするためには、相手もGoogleアカウントを持っている必要があります。)
これで普段私がどこに行っているのかわかるので、出かける前にどのトレイルに行くのか伝えればOKです。

ちなみにこのマイマップですが、広く一般にシェアすることもできますし、リンクを知っている人だけにシェアすることもできます。仲間内でシェアするのにも便利かと思いますが、里山トレイルの特性上、一般にシェアするのは避けておいたほうが賢明ですね。


里山トレイルで遊んでいる皆様、万が一の事態に備えて自分や家族向けにトレイルマップを作製してみてはいかがでしょうか?私の場合はMTBですが、トレイルランニングやちょっとした裏山散歩でも、特定のコースがあるのなら万が一のために用意しておいても良いのでは?


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一人で行動することが多い40代男性です。マウンテンバイクが一番の趣味。でもスキルは万年初中級・・。ほかにもツーリング用自転車も所有しています。

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