自転車に乗らないとブログネタにも困るわけですが、こんな時にはネット記事をいくつか抜粋して紹介しましょう。
今回は「自転車と電力」に関する記事の紹介です。
ここ最近、電動アシスト付き自転車への注目が高まっています。これまでは子育て用途や高齢者のための自転車という位置づけがほとんどでしたが、最近はスポーツ用途のモデルも増えてきています。以前何度かこのブログでも紹介したことがありますね。
日経新聞 スポーツ自転車に電動アシスト 欧米で人気、日本にも
上記の日経新聞の記事にも記載されていますが、一口に電動アシスト付き自転車と言っても、アシスト力の規制は国によって違います。
日本では時速25km/hでアシスト力がゼロになりますが、ヨーロッパでは45km/hまでアシストされるケースもあるそうです。
またほかの地域では、「自転車」といいつつフル電動で走ることができるタイプもあります。そうなるともはやスクーターですね。
地域によって扱いが異なるものの、電動アシスト自転車のカテゴリーはどんどん拡大しているようです。ついには普通の自転車も電動アシストにできるホイールが出てきました。
Business Insider Japan あらゆる自転車が電動に? MIT発のスタートアップが開発した「赤いホイール」
この「コペンハーゲンホイール」はホイールのハブにあたる赤い部分にモーターとバッテリーが組み込まれています。よって普通の自転車でもホイールの互換性さえあれば電動アシスト化できるという優れもの。
(それにしてもコペンハーゲンホイールって数年前に聞いたことがあるような気が・・。)
さて、そんな電動アシスト付き自転車ですが、規格の統一性のなさや法整備の遅れなどから、一部では混乱も生じています。
まずニューヨークシティでは、e-bikeを禁止とするそうです。
Bicycling.com New York City Just Declared War on E-Bikes
e-bikeが出てきてそれなりに時間が経っているのですが、今になって禁止と言われてしまうと、すでに買った人はつらいですね。仕事で使っている人なんてどうしたらいいんでしょう?
また、一口にe-bikeと言っても、あくまで電動アシストにとどまるものもあればフル電動で動くスクーター的なものもあるので、具体的に何をもってe-bikeと呼ぶのかいまいち不明でもあります。NYCは今後そのあたりを明確にしていくのでしょうか?
日本ではe-bikeと言えば今のところ電動“アシスト“自転車であり、電力のみで動く場合はバイクになります。たいていの場合は原付のカテゴリーでしょうが、それでも免許やナンバー、方向指示器などが必須になります。しかしフル電動でも電動アシストとしても動くタイプのものがあり、一部地域では問題になっているようです。
朝日新聞 モペットは自転車?バイク? 違反続発で取り締まり強化
ベトナムではフル電動がOKらしく、留学生を中心にフル電動が可能な電動アシスト付自転車が乗られていて、事故等のトラブルが生じているそうです。
近年インターネットの発達や交通手段の発展により、世界が小さくなったと言われます。最近は初めからグローバル展開を前提とした製品やサービス、例えばAndroid Smartphoneやiphone、AirB&BやUberなどが増えてきています。しかしやはりそれぞれの地域にはそれぞれの事情がありますので、法制度も違えば許容範囲も違うわけです。グローバル化と地域事情の差から来るジレンマは増えていくばかりのようですが、自転車の世界にもその波が来ているというのは時代ですね。
さて、e-bikeに直接は関係ありませんが、最近は電動アシストのない自転車でも電力を使用するアイテムが増えています。
以前はせいぜい前照灯、あとスポーツとして乗る人はサイコンくらいでした。しかし最近は電動でギヤチェンジするモデルが一部ハイエンドスポーツバイクにあります。他にはスマホと連動した鍵(スマートロック)や、GPSを利用して盗難対策をしたりするガジェットが増えています。さらにはドライブレコーダーもありますね。いずれも乾電池なり充電池なりで電力を供給しなければいけません。
私個人としては、自転車は極力アナログなままで使いたいと思っています。あくまで動力は人力でまかない、ロックやギヤチェンジはメカニカルなままでいいかな、と。そのほうが電池切れを心配しなくてよいですしね。また、この複雑な世の中にあって「どういった仕組みで機能しているのかがわかる」ということが自転車の大きな魅力でもあるわけです。
今後電動アシストに頼るのは、加齢や病気等で体力が低下したときか、もしくは宅配業者にでも転職したときですかね。
こうやって考えると、最新の電動アシスト付き自転車よりも昔ながらの自転車が結局グローバルで一番通用するというのは、面白いなと思います。長年基本的な構造が変わっておらず、どこの地域でも問題にはならないという意味で、ある意味普遍的な乗り物とも言えそうですね。
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