さてさて、自転車とは全く関係のない投稿です。
スタンダールの「赤と黒」という小説を読みました。
題名は有名ですね。知っている人も多いと思います。私も題名だけは知っていたのですが、読んだことはありませんでした。
しかし、なんだかな~・・。
あらすじ
とあるフランスの片田舎、頭はいいけどビンボーコンプレックスの青年ジュリアン・ソレルが、「よしゃ、俺も出世するぜい!」とばかりに町長レナールさんの子供たちの家庭教師になります。
しかしこのご時世、出世するには貴族女性のお引き立てが不可欠。そこでほどなく町長の奥さんと不倫!なんだかこの家庭教師と子供たち、そして自分の妻が楽しそうなんで町長のレナールさん不機嫌に。
そのうち不倫が町中に知れ渡ることになってしまい、逃げるようにパリの神学校へ行きます。 でも出世欲満々の欲望まみれですからね。「頭良くてもちと無理なんじゃない?」なんて校長先生に思われたりしてるうちに、頭の良さが評判を呼んで、パリの貴族のダンナの秘書になりました。
仕事は順調なんですが、その貴族の長女、マチルドがひどい高飛車女。ジュリアンは「か~むかつく。こりゃいっちょたぶらかしてやらんと。」とばかりに誘惑。
結局二人ともラブラブになって、子供を孕んじゃいます。
それを知った貴族のダンナはカンカン!追い出したろか、それとも殺したろか!とか思ってたんですが、かわいいわがまま娘が「あの人追い出したら自分も消えるよ!」とか言うもんだから、「しゃーない、ジュリアンも貴族の端くれということにしとこーか」と、金あげたりそれなりの身分ある仕事を与えることにします。
そこに届いたレナール夫人から貴族のダンナ宛ての手紙。「ジュリアンは出世しか考えてない女たらしよ。私もやられたのよシクシク・・。」という内容にまたもや激昂!「あいつしばいたるわ!」と呼び出そうとします。手紙のことを知ったジュリアンは「あのアマ~!(怒)」と我を失い、レナール夫人を銃で撃ってしまいます。
幸い夫人はケガで済んだものの、ジュリアンはあっけなく逮捕。
拘留中のジュリアン、レナール夫人が実はまだ自分を好きだったとわかり、「やっぱすっきゃね~ん」と夫人を想い慕います。
高飛車女のマチルドも、ジュリアンに会いにいったり減刑しようと奔走するのですが、ジュリアンはもうレナール夫人のことしか見えてなくて残念!
で、マチルドとレナール夫人の思いもむなしく、ジュリアン死刑判決。死んでしまいましたとさ。
読後の感想
「ただの自己中な女たらしの話やん。」というのが率直な感想です。
いや、わかってますよ。たぶん、というか確実に私の読解力が足らないのでしょう。なんせ有名な「名作」ですからね。当時の社会に対する風刺とか、出世欲と情愛に溺れて身を滅ぼす若気の至りを描いているとか、そういう面もあるのでしょう。
でもね・・、フランスの当時の事情とか歴史的背景とか、その辺をしっかりわかってないと読みにくいんじゃないかな~・・。少なくとも私にはそれほど楽しい読書ではありませんでした。
この本を味わえる日がいつか来るのかどうか・・。
それと、「赤と黒」って何と何がそうなの?
次は?
「ゴリオ爺さん」「レ・ミゼラブル」「赤と黒」と、立て続けにフランス小説を読んできたのですが、どうも自分には合わないみたいです。
というわけで次は「ドン・キホーテ」に挑戦します。これまた有名なスペインの小説ですね。早速図書館から借りてきました。6冊もあるのね・・。
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