マウンテンバイク(MTB)、自転車ツーリング、アウトドアを楽しむ男の雑記ブログ。たまにお金の話もします。

2018年7月25日

自転車事故があったから自転車禁止ってどうなの??

私が住む湘南地方の一部である茅ヶ崎市にて、自転車の利用に関して議論が巻き起こっているそうです。
中学生が校外での部活動の際、自転車での移動を禁止されてしまったそうです。
どうしてこんなに不可思議な対応をとるんですかね・・?
カナロコの記事によると、茅ヶ崎市の中学校では部活での校外活動の際に、顧問が引率することを条件に自転車での移動が認められていたそうです。
しかし昨年12月に乗用車との衝突事故が発生。過去にも同様のことがあったらしく、市の教育委員会は自転車利用の自粛を各校に要請したとのこと。

それに対して保護者側には疑問の声が大きいそうで、交通手段の不足なども指摘されています。
また茅ヶ崎市は「人と環境にやさしい自転車のまち」を将来都市像に挙げていることからも、矛盾が指摘されています。
カナロコ  部活の自転車遠征自粛が波紋 茅ヶ崎の中学、保護者「徒歩では熱中症」
以前にもどこかで「自転車は危険だから乗るな」みたいなことを言っていた市長だか町長だかがいましたが、この教育委員会はちゃんと考えたのでしょうか?事故にあったという少数の事例のために大勢の利便性を損なうような規制をどうして良しとしてしまうのか、私にはよくわかりません。

まず事故ですが、自動車側の過失が大きいのであれば、それは自転車だから危ないわけではありません。自動車側を責めるべきです。逆に自転車側の過失が大きいのであれば、生徒への交通安全指導を強化すべきです。自転車のまちを掲げるくらいなら、軽車両としての自転車の危険性や責任をしっかり認知することも重要な活動でしょう。

また私は「顧問が引率することを条件に自転車での移動が認められていた」という点にも疑問があります。
これがどれほど守られているのか実態はわかりませんが、もし集団で自転車で移動しているのであれば、むしろ事故が起きやすくなるのではないかと推測します。
集団で移動していると、信号や様々な交通事情で集団がばらけてしまうことがあります。すると遅れた人達は前の集団に追いつこうと、つい無理な行動をしがちです。遅れたくないから赤信号なのに道路を渡ったりしているのは、よくロードバイク集団でも見られますね。
そもそも自転車で行く程度の距離を顧問が引率しなくてもいいでしょう。幼稚園児じゃあるまいし・・。

というわけで、この解決策としては、校外での部活動は「現地集合・解散」でよいと思います。現地までの交通手段は生徒や保護者に任せ、集合先の事情等がない限り特に学校は指示しない。であれば生徒は徒歩・自転車・クルマでの送迎など各自の事情に沿った形で集まるでしょうし、集団での移動もなくなります。


自転車で事故にあった→自転車事故をなくしたい→自転車に乗らせなければいい などと言う超短絡的な発想ではないと信じたいですが、そう捉えられてもしょうがないような対策は考え物ですね。
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