基本情報
モロッコ通貨の単位はDH(ディルハム)です。2019年6月時点で、1DH=JPY12くらい。紙幣は200DH, 100DH, 50DH, 20DHがあり、硬貨は10DH, 2DH, 1DHがあります。
200DH、100DHなどの高額紙幣はやや使いにくく、お店におつりがなかったりしますので、できるだけ50DH以下の小額紙幣にしておいたほうが使い勝手は良いです。
なおモロッコはまだまだ現金社会。クレジットカードが使えない店も多々ありますので、定期的に両替またはATMからの引き出しが必要になります。ATMはどこにでもありますのですが、引き出すたびに20~30DH程度の手数料がかかり、なおかつ日本の銀行からも100円前後の手数料が引かれますので、ある程度まとまった金額を一度に引き出し、数か所にわけて管理したほうがよいかと思います。
これは5DH。 |
実はユーロも結構使える
値段表示がユーロの場合もよくあります。ホテルやツアーの支払いはユーロで受け付けてくれるケースが多々あるので、もし手持ちのユーロがあればそれを使う手もあります。
一般的な物価
例えば水は1.5Lで5~6DH。500mlの炭酸飲料が10~12DH程度。一般的な食堂では一食あたり50~70DH。 日本の物価よりは少し安いかもしれませんが、驚くほどの差は感じないというのが正直なところです。長引く日本のデフレにより、いかに日本の物価が安いかが思い知らされます。
一方、安いと感じるのはホテル、列車、そしてバスです。ホテルはもちろんピンキリですが、ビジネスホテルレベルで300~400DHくらい。旧市街にある民宿だと200~300DHからあります。もちろん相部屋でよければさらに安いところも。
列車は3時間くらい乗るカサブランカ~フェス間で一等車132DH、バスはCTMが運営する4時間コースのフェス~シェフシャウエンで75DHでした。なおどちらも快適です。
逆に高いというか困惑するのはタクシー。ふっかけてくるので常に交渉必須。市内を走るプチタクシーは言い値の50~60%くらいまで下がるという印象です。それでも現地の人向けに比べれば高値のようです。特にマラケシュでは高い印象でした。
街と街を結ぶグランタクシーも要交渉ですが、プチタクシーほどめちゃくちゃな値段提示はしてこなかったですね。言い値の70~80%くらいが落ち着きどころでしたし、中には全く上乗せしない運転手もいました。
チップ
モロッコはチップが常に必要、との情報も耳にしましたが、それほどでもないようです。一般的な食堂ではチップは不要でした。高級レストランでは必要なのかもしれませんが、行っていないので不明。
タクシーも不要(そもそも高値を払ってるし)。ただし小額のおつりだとくれないこともあります。
ガイドには自分の納得度によって10~20%程度のチップが必要です。
ホテルは微妙で、毎日ベッドメイクをしてくれるようなところであれば10~20DH程度払ってもよいかと思います。安宿では不要。
あとたまにトイレの前に掃除のおばさんがいて、チップを要求してくることがあります。その場合は1DHでも渡せば充分です。
値段交渉
交渉が必須なのはタクシーと旧市街での買い物です。それ以外では値段が表示されていることも多く、法外な値段を請求されることもありませんのでご安心を。
旧市街の買い物は「値下げ交渉も買い物の一環」と思えなくもありませんが、タクシーは相手次第ですし、本当に疲れます。相乗りが基本のタクシーではメーターを使う意味もあまりないのですが、それでもメーターを使って正規料金しか請求しない人もいれば、全く使わず5倍くらい要求する人も・・。
以上、モロッコでのお金事情でした。とにかくタクシーだけは要注意ですが、それ以外は特に気になる事情もありませんでした。あまり疑心暗鬼になることなく楽しんでいただければ、と思います。
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