不要不急の外出を控え、家に閉じこもってしまうことが「正義」となってしまった現在、メディアでは混雑している場所を探すのに必死になっているようです。
最初のターゲットは公園でした。休校や休園になった子供たち、休業になった大人たちが多く集まるようになり、平日でもたくさんの人がいる公園もあるようです。
私の近所にもいくつか公園がありますが、平日の昼間とは思えないほど人がいます。あらためて「子供ってけっこういるんだな」と感じるくらいです。
次のターゲットは「海」。サーファーがたくさん集まってサーフィンやビーチバレーを楽しんでいると報道されています。それに伴い渋滞も発生。テレビでは地元住民が迷惑そうにインタビューに答えていましたね。
読売新聞 「湘南 海沿い渋滞再び・・・ 感染警戒で地元渋い顔」
さらには「ジョギング」。健康維持のために最近になって始めた人もいるのでしょうか、首都圏の大きめの公園にはたくさんのジョガーが走っているようです。これも呼気が拡散しやすいとして批判されています。
そしてなぜか「スーパー」もターゲットになりました。外食する機会が減り、家族全員が３食とも家で食事するようになった家庭も多く、日々の買い出しも大変だろうと思います。普段より多くの買い物が必要になったおかげで、毎日買い出しが必要となり、さらにやることのない家族も一緒について来るせいでスーパーが「密」の状態になりやすいそうです。
次のターゲットは何ですかね？私は「ハイキング」か「サイクリング」なのではないかと思います。
山は密の状態にはなりにくそうに思う人もいるかも知れませんが、山道は狭く人が通る道は限られるので、多くの人が集まれば混みあいます。以前から集団で登山するグループが問題視されることがありましたが、今はそれを超える状態ができやすそうですね。
その状態を映像でとらえることができれば新たな「密」として「おいしい画」が撮れるでしょうね。
山岳協会などが「山には来ないように」という声明を出しましたが、山岳会が念頭に置いている本格的な登山ではなく、生活の延長上にある里山レベルでの散歩や軽いハイキングがターゲットになりそうです。本格的な登山ルートは日常生活とは違う世界ですからね。ゴールデンウィークはターゲットになるかな。
「緊急事態宣言中で、山岳協会の要請も出ているのに、こんなに山に人がいる！」というのはわかりやすい切り口ですね。
山岳四団体声明
山岳スポーツ愛好者の皆様へ
新型コロナウイルス感染被害は拡大の一途をたどり、ついに緊急事態宣言対象地域が全国に拡大しました。 山小屋の従業員を感染から守り、宿泊登山者の３密による相互感染を防ぐため、多くの山小屋やスポーツクライミング施設の閉鎖が相次いでいます。 新型コロナウイルスは、潜伏期間が長い、感染しても自覚症状がでない、一度陰性になっても再度陽性反応がでる感染者が多く見られます。このような潜在的感染媒介者には若年・壮年層が多いのも特徴です。 全国民が、外出制限、商業施設の相次ぐ閉鎖あるいは在宅勤務等々、日々逼迫した窮屈な生活を強いられています。このような現況下で、都市を離れ、清浄な空気と自然を求めての登山やクライミング行為は、出先の方々への感染を広め、山岳スポーツ愛好者自身が感染するリスクを高めます。 この緊急事態に対処するには、山岳スポーツを愛する皆様の他者への思いやり、そして何よりご自身の感染防御に専心され、事態の収束を見るまで山岳スポーツ行為を厳に自粛していただきますよう山岳四団体としてお願いいたします。 山岳スポーツに係わる皆様の緊急事態宣言へのご理解とご協力で、感染症拡大阻止に寄与し、この未曽有の感染危機が一日も早く収束することを願っております。 近々事態が収まり、山で、岩場であるいはスポーツクライミング施設で皆様と再びお会いできる日を楽しみにしております。
また「サイクリング」ですが、ジョギングと同様に呼気が荒くなりやすいですし、スピードがある分、車間距離も長くとる必要があると考えられます。集団で走るグループを見つけてうまく撮影できれば、「必要な車間距離もとらず、自粛要請も無視する輩」として「おいしい画」になるでしょうね。信号無視でもしていれば「よりオイシイ」です。
私が近所で見る限りでは、サイクリングしている人もジョギング同様に増えている感があります。とは言ってもほとんどがソロ。週末は数人のグループを少し見かける程度ですけどね。でも全体からの割合や頻度といった数値的なことよりも「集団で走っているやつがいる！」という画が独り歩きしそうです。
なお最近ではメディアに限らず、一般人も「正義の引きこもり」が一生懸命「悪」を探し、見つけだしては批判することが増えているようです。
この状態、いつまで続くんですかね？
0 コメント:
コメントを投稿