マウンテンバイク(MTB)、自転車ツーリング、アウトドアを楽しむ男の雑記ブログ。たまにお金の話もします。

2020年10月8日

ニンジャテントでソロキャンプをしたのでレビューします!

 10月某日、ソロキャンプに行ってきました。今回は「パーゴワークス ニンジャテント」を使いましたので、製品レビューをお届けしたいと思います。


ソロキャンプ用のテントを購入するにあたって候補にあがったのがニンジャテントでしたが、いくつか心配な点がありました。それは大きく分けると、

  • 黒っぽいデザインだけど中が暗くないか?
  • 登山に使える?
  • 加水分解はどうなの?

の3点でした。なので主にこの3点に注目してレビューしていきたいと思います。
なお基本的な情報についてはパーゴワークスの公式サイト等でご確認ください。


心配点その1:黒っぽいデザインだけど中が暗くないか?

公式サイトで見る限り、フライもインナーテントもグレーカラーです。これでは中が暗くなってしまうのではという心配がありましたが・・、

実際にはそれほどでもありませんでした。実用上問題なし!

その理由が素材の薄さです。フライもインナーテントもかなり薄い素材で作られているので、それなりに光を通します。またインナーテントは背面が半分ほどメッシュなので、ここはスケスケ。実際に私が撮影した写真でもわかりますが、メッシュ部分はもちろん、非メッシュ部分でも中の荷物が確認できるくらい薄い素材です。
フライをかければさすがに透けることはありませんが、それでも光はそれなりに通しますね。もちろんオレンジや黄色の素材ほど明るくはありませんが、実用上問題になるほどの暗さはありませんでした。

スケスケの素材。中の荷物も見えます。

心配点その2:登山に使える?

ニンジャテントはその軽さ(公式サイトでは最大重量1.6kg)から、登山に使えるかも、と思いがちですが、登山での使用には注意が必要です。

結論:「低山ハイクくらいならOKだけど本格登山には不安」

不安要素はいくつかあります。まずは素材の強度。軽量化のためにかなり薄い素材と細いポールを使用していて、山での強風に耐えられるかやや不安です。もちろんそれなりの強度は確保しているのでしょうから、あくまで主観的な印象に過ぎませんが、安心感は薄いですね。

ポールが細い。強度的にはどうなんでしょう?

次に風対策。ペグの打ち込み個所は7か所。四隅と背面、それに前室2か所です。登山用でしたらサイドにもペグが打てるようになっているので、ニンジャテントの形状なら9か所は確保できると思います。しかしこのテントにはサイドにループすらないので、張紐もできません。また、ペグを打つ場所以外にはループもなく、ペグ+ヒモで固定ということもできません。

モンベルの場合。サイドとポール部の下1/3ほどに
ループがあり、紐で固定が可能です。

さらに寒さ対策。前述のようにインナーテント背面は半分ほどメッシュ。またフライにも通気口のような個所があり、ここが風の通り道になります(閉じることもできますが、完全にふさがるわけではありません)。この通気性の良さがウリなのでしょうが、寒い日にはアダとなり、対策の施しようがありません。


大きな通気口。左右に1か所ずつあります。

また、色の問題もあります。登山用テントは黄色やオレンジが多いのですが、一つの理由として遭難時に発見されやすいように、という意味があります。しかしニンジャテントはグレー。明らかに見つけにくいですよね・・。

というわけで、その軽さと通気性は大きな利点ですが、高山での風と寒さに対応できるかは疑問です。山で使いたいと思っている人は要注意ですね。
ちなみに私は使うとしてもせいぜい低山ハイクくらいでしょうね。基本的には自転車ツーリングをメインに考えていますので、軽さと通気性のメリットのほうが断然大きいです。


心配点その3:加水分解はどうなの?

テントを含めアウトドア用品で一般的な悩みである加水分解。これは防水目的で布地に塗布してあるポリウレタン(PU)の経年劣化です。時間がたつにつれてPUがべたべたになり、ボロボロ取れて防水性能が落ちていきます。
テントであればフライやインナーテント底面にPUコーティングがしてあることが多いのですが、ニンジャテントはPUコーティングではなくシリコンコーティング。実はニンジャテントに惹かれた最も大きな理由がこのシリコンコーティングです。
なぜならシリコンコーティングはPUコーティングに比べて加水分解しにくいのです。もちろん全くしないわけではありませんが、PUに比べればかなり長持ちするとのこと。あのベタベタの不快感を考えれば、これはかなり大きなメリットです。
というわけで実際の製品を見たのですが、確かにフライもインナーテントもPUコーティングはされていません。

しかし!グラウンドシートと収納袋内側のテカリと手触り、もしやこれはPU??メーカーに確認したわけではありませんので断言はできませんが、これはPUかも・・。
ちょっと気になりますね・・。


そのほかで気になった点など

上記3点からはずれますが、そのほかで気になった点をいくつか挙げておきます。


前室のベルクロは必要??

前室のファスナー部分、上から4分の1ほどの場所にベルクロテープがあるのですが、これの用途が不明。ファスナーを開け閉めする際にかならず引っかかってしまいます。ファスナーの代わりにベルクロで仮止め用途に使うなら下のほうにもベルクロがあってもいいはずだし、むしろなくしてしまったほうがすっきりするのでは?


前室の排水機構はなくても良いかも・・。

公式サイトで見た時から思っていたのですが、この排水機構、いりますかね?前室のど真ん中にこれがあると邪魔な気がするのですが・・。私はたぶん使わないので、フライに開いている穴が気になってしまいます。

これいる?

インナーテント背面とフライをつなぐ仕組みは結構いいアイデア

インナーテント背面とフライはつなげられるようになっていて、フライとインナーの隙間を調整できるようになっています。これは室内空間を広げる役割にもなるし、通気のコントロールにもなるのでいいアイデアですね!


収納袋に改善の余地あり

収納袋の開口部は下の写真でいうと右側にあります。そして右から左に向かって巻いていくことになるのですが(そうしないとバックルが使えなくなります)、巻き始めて早々に開口部を閉じることになり、空気の逃げ道がありません。開口部を左にするか、もしくは左に空気の逃げ穴を作ってくれると、より巻きやすくなります。これは簡単にできそうなので、ぜひ改善してほしいですね。


予備のペグは付属しません。

必要なペグは7本。付属のペグは7本。予備は付属しませんので、自分で用意する必要があります。ペグは曲がったり紛失したりする可能性があるので、あらかじめ予備が1~2本付属していたほうがベターかも。


というわけで、長くなりましたがニンジャテントのレビューでした。

ちなみに一晩寝てみましたが室内が結露することもなく快適でした。もちろん気候の影響が大きいのでしょうが、通気性の良さもかなり貢献していると思います。
これから購入を検討しているかたに少しでも参考に慣れば幸いです。

問題は入手困難だということですね・・。私は2020年7月の販売時にやっと入手できました。


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一人で行動することが多い40代男性です。マウンテンバイクが一番の趣味。でもスキルは万年初中級・・。ほかにもツーリング用自転車も所有しています。

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